「ドローンスクールに通えば、国家資格の試験は全部免除になる」と思っている人は少なくありません。先に答えを書くと、二等無人航空機操縦士・一等無人航空機操縦士の学科試験は、誰も免除されません。スクールを修了した人も、民間資格を持っている人も、二等から一等に進む人も、学科試験は指定試験機関で受けます(指定試験機関の案内、2026 年 10 月時点)。
免除になるもの・ならないもの
| どんな人 | 免除になるもの |
|---|---|
| スクール(登録講習機関)を修了した人 | 実地試験だけ。学科試験と身体検査は受ける |
| 民間資格(民間団体の技能認証)を持っている人 | なし。学科試験・実地試験・身体検査を全部受ける |
| 二等を持っていて、一等を取る人 | 身体検査だけ(二等のときの結果が有効なら。一等の 25kg 以上を除く)。学科試験と実地試験は受ける |
どの人も、学科試験は受けます。
スクールを修了すると、実地試験だけ免除
国の登録を受けたドローンスクール(登録講習機関)で学科講習と実地講習を受け、修了審査に合格すると、講習修了証明書が出ます。スクールがその情報を国のシステム(DIPS2.0)に登録すると、指定試験機関の実地試験を受けなくてよくなります。2024 年 7 月からは、免除のための申請も要らなくなりました。
ただし、スクールの「学科講習」は、国の学科試験の代わりにはなりません。スクールの学科は、ほとんどが eラーニングで、修了したあとに、あらためて指定試験機関の学科試験(CBT)を受けます。スクールを修了してから学科試験までにやることは、eラーニングを終えたあと、学科試験までにやることにまとめてあります。
民間資格を持っていても、免除はない
国家資格ができる前からある民間の講習団体の資格(技能認証)と、国の技能証明は別のものです。民間資格を持っていても、学科試験・実地試験・身体検査の免除はありません。
二等から一等へ進むとき
二等を持っている人が一等を取るときも、学科試験と実地試験の免除はありません。一等の学科試験は 70 問・75 分で、合格は 90% 程度です。二等の範囲に、一等だけの項目が加わります(一等と二等の学科試験の範囲の違い)。
身体検査だけは、二等のときに受けた結果の有効期間内であれば、新しく受けなくてよいとされています(一等の 25kg 以上を受ける場合を除く)。身体検査の受け方は、身体検査の受け方と費用に書いています。
3つの有効期間を、そろえて使う
技能証明を受けるには、学科試験・実地試験(またはスクールの修了)・身体検査が、全部有効期間内でなければなりません。
| 有効期間 | |
|---|---|
| スクール修了による実地試験の免除 | 講習修了証明書の発行日から 1 年 |
| 学科試験の合格 | 正式な合格の通知日から 2 年 |
| 身体検査の合格 | 正式な合格の通知日から最大 1 年 |
いちばん短いのは、スクールの修了と身体検査の 1 年です。スクールを修了したら、1 年のうちに学科試験に合格して、技能証明の申請まで進めます。合格してからの手続きは、学科試験に合格したらにまとめています。学科試験に落ちても何回でも受け直せますが、そのたびに受験料がかかります(学科試験は何回受けられる?)。
免除されない学科試験は、練習問題と模試で準備する
学科試験は、誰も免除されません。二等無人航空機操縦士の学科試験は、三肢択一の 50 問を 30 分で解き、80%(40 問)以上で合格です。過去問は公開されていないので、本番と同じ形の練習問題と模試で準備します。
ドロガクでは、分野別の練習問題を登録なしで解けます。無料登録で、本番と同じ 50 問・30 分の模擬試験を 1 回受けられます(正解と解説は購入後)。
参考にした公式の案内(2026 年 10 月 24 日に確認): 無人航空機操縦士試験案内サイトの概要・よくある質問(「民間ライセンスを持っていますが、実地試験は免除されますか?」「二等ライセンスから一等ライセンスを取る際、免除になる項目はありますか?」ほか)
