ドローンの国家資格(二等無人航空機操縦士・一等無人航空機操縦士)を取るには、学科試験と実地試験のほかに身体検査があります。ドローンスクール(登録講習機関)を修了して実地試験が免除になる人も、身体検査は受けます。
「病院に行かないといけないの?」とよく聞かれますが、運転免許証を持っている人の多くは、書類を出すだけで済みます。この記事では、受け方の3つと費用、基準、合格の有効期間をまとめます(指定試験機関の案内をもとに、2026 年 10 月時点)。
受け方は3つ
| 受け方 | 出すもの・やること | 手数料(非課税) |
|---|---|---|
| ① 公的証明書を出す | 運転免許証などの写し | 5,200 円(書類) |
| ② 医師の診断書を出す | 決まった様式の診断書 | 5,200 円(書類) |
| ③ 会場で受ける | 指定試験機関の会場で検査 | 19,900 円 |
① 公的証明書を出す(いちばん手軽)
次のどれか1つを出します。有効なものに限ります。
- 自動車運転免許証(マイナ免許証の読み取りアプリで読み取った免許の情報や、免許情報記録確認書でもよい)
- 航空身体検査証明書
- 無人航空機操縦者技能証明書
- 航空機操縦練習許可書
ただし、自動二輪・小型特殊・原付だけの免許は使えません。普通自動車などの免許が要ります。
② 医師の診断書を出す
決まった様式(無人航空機操縦者身体検査証明書)に、医師に書いてもらいます。申請の前 6 か月以内に受けた検査の結果が書かれている必要があります。運転免許証を持っていない人は、この方法か③になります。
一等で最大離陸重量 25kg 以上の機体も飛ばす人は、別紙の記入も要ります。航空医学の知識が要るため、どの病院でも書けるわけではありません。国土交通省の指定航空身体検査医なら対応できる場合があります。
③ 指定試験機関の会場で受ける
会場で検査を受けます。この方法は、二等と、一等の 25kg 未満の限定の人だけが選べます。手数料は書類の方法より高くなります。
身体検査の基準(二等・一等 25kg 未満)
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 視力 | 両眼で 0.7 以上、かつ、片眼でそれぞれ 0.3 以上。片眼が 0.3 未満か見えない人は、もう片眼の視野が左右 150 度以上で、視力 0.7 以上 |
| 色覚 | 赤・青・黄の区別ができる |
| 聴力 | 後ろ 2m から、ふつうの大きさの声で話した言葉が正しく聞き取れる |
| 一般 | 安全な飛行に必要な認知や操作ができる(障害がある場合も、条件を付けて認められることがある) |
眼鏡や補聴器などを使えば基準を満たせる人は、条件付きで技能証明を受けられる場合があります。
申し込む前の準備
身体検査を予約するには、学科試験と同じく、次の2つを先に済ませておきます。
- DIPS2.0 で技能証明申請者番号を取る
- 指定試験機関の試験申込システムでアカウントを作る
どちらも1人に1つで、学科試験・実地試験・身体検査で同じものを使います。学科試験の申し込みの流れは、学科試験の申し込み方法と、日程・会場の選び方にまとめてあります。
合格の有効期間は1年
身体検査に合格すると、身体検査合格証明番号が出ます。有効期間は、正式な合格の通知日から 1 年です。①の公的証明書で受けた人は、出した証明書(たとえば運転免許証)の有効期間のほうが短ければ、そちらまでになります。
学科試験の合格は 2 年有効なので、身体検査は 1 年で先に切れることがあります。技能証明の申請の時期に合わせて、身体検査は後のほうで受けると無駄がありません。学科試験に合格してから技能証明書が届くまでの流れは、学科試験に合格したらに書いています。学科試験を何回でも受け直せることや、合格の有効期間は、学科試験は何回受けられる?に書いています。
身体検査より、学科試験の準備を先に
身体検査は、運転免許証があれば書類を出すだけです。時間がかかるのは学科試験の勉強のほうです。二等無人航空機操縦士の学科試験は、三肢択一の 50 問を 30 分で解き、80%(40 問)以上で合格です。過去問は公開されていないので、本番と同じ形の練習問題と模試で準備します。
ドロガクでは、分野別の練習問題を登録なしで解けます。無料登録で、本番と同じ 50 問・30 分の模擬試験を 1 回受けられます(正解と解説は購入後)。
参考にした公式の案内(2026 年 10 月 24 日に確認): 無人航空機操縦士試験案内サイトの身体検査・技能証明試験の種別・手数料
