国土交通省が公開しているサンプル問題を、3つの選択肢すべての解説付きで掲載します。選択肢をタップすると正誤と解説が出ます。電卓を使うのは一等無人航空機操縦士の計算問題だけで、その問題では、本番の試験(CBT)の電卓と同じキー配列・同じ計算のしかたの電卓が使えます(問題文の下の「電卓」ボタン)。本番は三肢択一、二等50問/30分、一等70問/75分です。
第1問(一等・飛行原理・飛行性能)
飛行機が、飛行速度25m/s、バンク角30°で定常旋回した時の旋回半径として、正しいものを1つ選びなさい。ただし、重力加速度は9.8m/s²、tan30°=0.58とする。電卓が使用可能である。
× 計算結果は約110mであり、105mではない。
◎ 旋回半径 r = V² / (g × tanθ) = 25² / (9.8 × 0.58) = 625 / 5.684 ≒ 110m。
× 計算結果は約110mであり、115mではない。
不正解
教則 第5版 4.3.5 (2)
第2問(一等・要素技術・整備点検)
使用周波数が2.4GHz、送信側と受信側の距離が1,400mの場合のフレネルゾーン半径の60%の値(m)として、次のうち最も適切なものを1つ選びなさい。ただし、光速は3×10^8 m/sとし、√2=1.41、√3=1.73、√5=2.24、√7=2.65を用いてもよい。電卓が使用可能である。
◎ 波長λ = 3×10^8 / 2.4×10^9 = 0.125m。中点でのフレネル半径 = √(λ × d/2 × d/2 / d) = √(0.125 × 350) = √43.75 ≒ 6.6m。その60%は約4.0m。
× 計算結果は約4.0mであり、4.5mではない。
× 計算結果は約4.0mであり、5.0mではない。
不正解
教則 第5版 4.5.1 (6)
第3問(一等・機体・飛行方法別リスク)
以下の無人航空機の運航形態におけるリスク評価の考え方として、次のうち最も適切なものを1つ選びなさい。〔運航形態〕エンジンで駆動する回転翼航空機(ヘリコプター)を使用して、山間部の資材運搬のための飛行を行うものとする。飛行経路直下に民家はなく、歩道を横断する。昼間、目視外、高度150m以下の飛行であり、立入管理措置を講じないものとする。
× ジオフェンスは自機の飛行範囲を制限する機能であり、有人航空機との接近を防止するものではない。
◎ 立入管理措置を講じない目視外飛行では、第三者(歩行者)に対するリスク軽減措置を具体的に講じる必要があり、カメラで状況を確認して横断を中止できる体制は適切である。
× 第三者の存在可能性が低くても、緊急着陸地点は事前に選定しておくべきであり、任意の地点への着陸は不適切である。
不正解
教則 第5版 6.4
第4問(二等・禁止空域・飛行方法・許可承認)
無人航空機操縦者技能証明及び機体認証を受けていない場合であっても航空法に基づく国の飛行の許可又は承認が不要な飛行として、正しいものを1つ選びなさい。
× 日没後の飛行は夜間飛行に当たり、承認が必要な特定飛行である。
× 催し場所(イベント)上空の飛行は承認が必要な特定飛行である。
◎ 人口集中地区でなく高度150m未満なら禁止空域にも特定の飛行方法にも当たらず、許可・承認は不要である。
不正解
教則 第5版 3.1.2 (2)
第5問(二等・機体の特徴)
夜間飛行を行う場合に機体に求められる装備として、正しいものを1つ選びなさい。(飛行範囲が照明等で十分に照らされていないものとする。)
× 塗色は昼間の視認性を高めるもので、夜間飛行の装備要件ではない。
× 赤外線センサは夜間飛行の装備要件として求められていない。
◎ 夜間飛行では機体の姿勢と方向を正確に視認できる灯火を装備することが求められる。
不正解
教則 第5版 4.2.1 (2)
第6問(二等・操縦者義務・事故・飛行計画・技能証明)
無人航空機の操縦者に課せられる義務として、誤っているものを1つ選びなさい。
不正解
教則 第5版 3.1.2 (3) 1)
第7問(二等・気象とリスク評価)
気象が無人航空機の飛行に及ぼす影響の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
◎ 低温ではリチウムポリマーバッテリーの性能が低下し、飛行時間が短くなる。
× 暖められた地表面では上昇気流が発生する。下降気流ではない。
× 高温では空気密度が減少し、揚力・推力が下がって飛行性能は低下する。
不正解
教則 第5版 6.2
出典: 国土交通省『無人航空機の飛行の安全に関する教則 第5版』をもとに株式会社TRIPLE7が作成・編集。サンプル問題の出典: 国土交通省「無人航空機操縦士試験 学科試験サンプル問題」