学科のお役立ちコラム

二等無人航空機操縦士の学科試験の難易度。合格率の代わりに見る3つの物差し

2026/10/11 ・ 約3分

「ドローンの学科試験は難しい?」「合格率は?」とよく聞かれます。先に事実を書くと、二等無人航空機操縦士・一等無人航空機操縦士の学科試験の合格率は、国土交通省からも指定試験機関からも公式には発表されていません(2026 年 10 月時点。国の発表で見つかるのは、制度が始まったころの申請の件数だけです)。ネットで見かける「合格率○%」は、スクールの自社の数字か、根拠のはっきりしない数字です。

そこで、公式に分かっている数字から、難しさを 3 つの物差しで見てみます。

物差し 1: 落とせる問題の数

問題数 合格ライン 落とせる問題
二等 50 問 80%(40 問) 10 問まで
一等 70 問 90%(63 問) 7 問まで

※ 合格ラインは、指定試験機関の案内で「試験開始当初の合格に最低限必要な正答率」として示されている目安です。

二等は 5 問に 1 問まで間違えてよい試験です。「なんとなく分かる」では届かず、「ほとんど分かる」が必要です。一等は 10 問に 1 問未満しか落とせないので、苦手な分野を 1 つでも残すと、それだけで合格ラインを割ります。

物差し 2: 範囲の広さ

範囲は、国土交通省の「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第5版」の全体です。法律(航空法・ほかの法令)、機体の仕組み、飛行の原理、気象、運航のリスク評価まで、16 分野にわたります。

  • 二等: 教則のうち、一等だけの項目を除いた範囲
  • 一等: 二等の範囲に加えて、〔一等〕と付いた項目(計算問題・リスク評価・運航の計画など)

ドローンを飛ばした経験があっても、法律の細かい数字(150m、30m、25kg、有効期間 3 年など)や、機体の仕組みの用語は、覚えないと解けません。経験者でも油断できないのはここです。

物差し 3: 1 問あたりの時間

時間 1 問あたり
二等 30 分・50 問 約 36 秒
一等 75 分・70 問 約 64 秒

二等は 1 問 36 秒です。問題文を読んで、3 つの選択肢を比べて、答える。迷っている時間はほとんどありません。知識があっても、本番の速さに慣れていないと、最後の数問が時間切れになります。一等は時間に余裕があるように見えますが、計算問題(画面の電卓を使う)に時間がかかります。

難しく感じさせる 3 つのしかけ

  • 「誤っているものを 1 つ選びなさい」: 国土交通省のサンプル問題にもある問い方で、ドロガクの二等の問題ではおよそ 3 問に 1 問がこの形です。読み落とすと、分かっていても間違えます(解き方はこちら)
  • 数字の向きのひっかけ: 「以上」と「未満」、「前」と「以内」を入れ替えた選択肢がよく出ます
  • 第5版で変わったところ: 2026 年 7 月 14 日から、試験は教則 第5版に基づいています。古い版の知識のままだと、変わった数字で間違えます(第5版の変更点)

まとめ: 「難しい」かどうかは、自分の点数で分かる

合格率が分からなくても、自分が合格ラインに届くかどうかは確かめられます。本番と同じ問題数・時間・三肢択一の模試を受けて、二等なら 40 問、一等なら 63 問を安定して超えるかを見てください。超えていれば、あとは本番で同じことをするだけです。

勉強の進め方は、独学で二等の学科に受かる勉強の順番にまとめてあります。

練習問題と模試で、今の位置を確かめる

二等無人航空機操縦士の学科試験は、過去問(実際に出た問題)が公開されていません。本番の形に慣れるには、国土交通省のサンプル問題と、本番と同じ三肢択一の練習問題・模試が役に立ちます。

まずは登録なしの練習問題 32 問で、今の位置を確かめてみてください。無料登録で、本番と同じ 50 問・30 分の模試を 1 回受けられます(正解と解説は購入後)。

ドロガク(NAPAドローンアカデミー監修)

「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第5版」に基づいて作成。合格を保証するものではありません。内容に誤りを見つけたら info@napa-drone-academy.com まで。

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