二等無人航空機操縦士の学科試験は、独学でも受かります。教材は国土交通省が公開している「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第5版」だけで足ります。ただし、教則は 16 の分野に分かれていて、最初から最後まで読むだけでは、どこが出るのか分かりません。順番と配分を決めてから始めてください。
まず、試験の形を知る
- 三肢択一(a・b・c)で 50 問、30 分、80%(40 問)で合格
- 問い方は「正しいものを 1 つ選びなさい」と「誤っているものを 1 つ選びなさい」の 2 つ
- 受験は CBT(会場のパソコン)。受験料は 8,800 円
「誤っているもの」を選ぶ問題は、3 つのうち 2 つが正しい文です。正しい文を読んで「これは正しい」と確認する練習が要ります。
16分野の比重
教則のページ数が多い分野ほど、出題のもとになる分量が多いということです。ページ数の多い順に並べると、勉強の優先順位になります。
| 優先 | 分野 | 教則の章 |
|---|---|---|
| 高 | 機体・飛行方法別リスク | 第6章 |
| 高 | 禁止空域・飛行方法・許可承認 | 第3章 |
| 高 | 航空法の定義・規制概要・カテゴリー | 第3章 |
| 高 | 操縦者義務・事故・飛行計画・技能証明 | 第3章 |
| 高 | 要素技術・整備点検 | 第4章 |
| 高 | 運航リスク評価の基礎 | 第6章 |
| 中 | 操縦者の心得 / 航空法以外の法令 / 機体の構成 / 操縦知識 / 気象とリスク評価 | 第2・3・4・5・6章 |
| 低 | 機体の特徴 / 行動規範・遵守事項 / 飛行原理・飛行性能 / 登録制度・リモートID / パフォーマンス・CRM | 第4・5・3章 |
「低」の分野を捨てるわけではありません。分量が少ないので、短い時間で終わるということです。
順番
- 第3章(航空法)から。禁止空域・飛行方法・許可承認、定義とカテゴリー、操縦者の義務。数字と定義がそのまま問われるので、ここを最初に固めると点数が読めるようになります
- 第6章(リスク評価)。飛行方法ごとのリスクと対策。第3章の知識が前提になるので、その次
- 第4章(機体)。要素技術・整備点検、機体の構成。用語が多いので、問題を解きながら覚えます
- 残り(第2章の心得、第5章の操縦、気象、航空法以外の法令)。分量が少ないので、まとめて短期間で
1日20分の回し方
毎日 20 分を、次の 3 つに分けます。
- 10 分: 新しい分野の問題を解く。読むより先に解く。解説を読んで、教則の該当する節を確かめる
- 5 分: 復習。前に間違えた問題をもう一度。間隔は 1 日後、3 日後、7 日後、14 日後、30 日後。この間隔で戻ってきた問題に正解できれば、本番でも忘れません
- 5 分: 自信のなかった問題を 1 つ、教則で読み直す
解くときは「自信あり/自信なし」を毎回決めてください。自信ありで間違えた問題が、あなたの弱点です。
模試を入れるタイミング
- 16 分野を一周したら、本番形式(50 問・30 分)で 1 回。ここで 60% でも気にしない。弱い分野が分かればよい
- 弱い分野を 1 週間やり直して、2 回目
- 本番の 3 日前に 3 回目。80% を超えていれば、当日は落ち着いて受けられます
期間の目安
毎日 20 分なら、一周に 3〜4 週間、やり直しと模試で 1〜2 週間。5〜6 週間が目安です。まとめて週末に 2 時間やるより、毎日 20 分のほうが復習の間隔が守れて、結果として速く仕上がります。
ドロガクは、16 分野それぞれ最初の 3 問を登録なしで解けます。まず「禁止空域・飛行方法・許可承認」の 3 問を解いて、今の自分の位置を見てみてください。
