二等無人航空機操縦士の学科試験の問い方は、2 つしかありません。「正しいものを 1 つ選びなさい。」と「誤っているものを 1 つ選びなさい。」です。国土交通省のサンプル問題もこの 2 つだけで、ドロガクの二等の問題でも、およそ 3 問に 1 問が「誤っているもの」を選ぶ形です。
この「誤っているもの」の問題は、勉強した人ほど落としやすい問い方です。理由と、解く手順を書きます。
なぜ、分かっているのに落とすのか
「誤っているもの」の問題は、3 つの選択肢のうち 2 つが正しい文です。読んでいる途中で、教則で見覚えのある正しい文に出会うと、「これだ」と手が動きます。問いが「誤っているもの」だったことを、そのとき忘れています。
つまり、知識が足りなくて落とすのではなく、問いの読み落としで落とします。50 問を 30 分で解く本番では、1 問 36 秒。急いでいるときほど起きます。
解く手順は 3 つ
- 問いの文末を先に読む。問題文の最後、「〜として、誤っているものを 1 つ選びなさい。」の部分を最初に見ます。「誤っているもの」なら、頭の中で「×を 1 つ探す」と決めてから選択肢に入ります。会場のパソコンにはメモが書けないので、この一言を毎回唱える癖をつけてください
- 3 つを「○・○・×」に仕分ける。選択肢を 1 つ読むごとに、正しいか誤りかを決めます。正しいと言える文が 2 つ見つかれば、残りの 1 つが答えです。「誤りを探す」より「正しい文を 2 つ確かめる」ほうが、速く、確実です
- 3 つとも正しく見えたら、型を疑う。誤りの文は、正しい文の一部を入れ替えて作られています。どこが入れ替わっているかの型を知っていれば、見つかります(次の節)
誤りの文は、4 つの型で作られている
出題者は、教則の正しい文をもとに、どこか 1 か所を変えて誤りの文を作ります。変え方は、だいたい次の 4 つです。
1. 数字の入れ替え
「地表又は水面から 100 メートル以上の高さの空域」のように、数字だけが違う文です。正しくは 150 メートルです。ほかにも、人や物件からの距離の 30 メートル、機体の登録の有効期間の 3 年など、教則の数字はそのまま問われます。選択肢に数字があったら、まず数字を疑ってください。
2. 用語の入れ替え
「エレベーターは上昇・降下、スロットルは機首方向の旋回を指示する」のように、2 つの用語を入れ替えた文です。正しくは、スロットルが上昇・降下、ラダーが機首方向の旋回、エルロンが左右の移動、エレベーターが前後の移動です。似た用語が並ぶ分野(操縦の用語、機体の部品、気象の用語)で使われます。
3. 場面の入れ替え
「飛行中に継続して確認すべき事項」を聞いているのに、「機体やバッテリーを安全な状態で保管したか」という飛行後の項目が混ざっている文です。文そのものは正しいことを書いているので、見落としやすい型です。飛行前・飛行中・飛行後、申請の前・後、のように、いつの話かを問いと照らしてください。
4. 向きの反転
「手動操縦は、定められた航路を高精度に飛行するなど高い再現性を求める操縦に適する」のように、もう一方の特徴(この場合は自動操縦の特徴)をこちらに付け替えた文です。「適する・適さない」「必要・不要」「できる・できない」の向きが反対になっています。対になる 2 つのものを並べて覚えておくと、どちらの特徴かがすぐ分かります。
勉強のときに、正しい 2 つも読む
「誤っているもの」の問題で正解したあと、答えの文だけ確かめて次に進んでいませんか。この問い方では、正しい 2 つの選択肢が、教則の文そのものであることが多いです。正解したときも、正しい 2 文を読み、「この文は教則のどこに書いてあるか」を確かめてください。次に同じ文が「正しいものを 1 つ選びなさい」の正解として出ます。
ドロガクでは、3 つの選択肢それぞれに解説を付けています。正しい選択肢の解説も読んでください。
本番での時間の使い方
「正しいもの」の問題は、正しい文を 1 つ見つけた時点で答えが決まります。「誤っているもの」の問題は、3 つを全部読んで、2 つが正しいと確かめて初めて答えが決まります。読む量が多いぶん、時間がかかる問い方です。
30 分で 50 問なら、「正しいもの」は 30 秒、「誤っているもの」は 45 秒を目安にすると、見直しの時間が残ります。「誤っているもの」で 2 つの文が正しいと分かり、残りの 1 つに自信がなくても、その 1 つが答えです。読み直さずに次へ進んでください。
まとめ
- 問いの文末を先に読む。「誤っているもの」なら「×を 1 つ探す」と決めてから選択肢へ
- 選択肢は「○・○・×」に仕分ける。正しい文を 2 つ確かめれば、残りが答え
- 誤りの文は、数字・用語・場面・向きの 4 つの型で作られている
- 正解したあとも、正しい 2 つの選択肢を教則で確かめる
勉強の順番と 1 日 20 分の回し方は、独学で二等の学科に受かる勉強の順番にまとめてあります。問い方を本番と同じ 2 つだけにそろえた問題は、分野ごとに 3 問ずつ、登録なしで解けます。「誤っているもの」の問題に当たったら、この手順で解いてみてください。
ドロガク(NAPAドローンアカデミー監修)
